エリア情報
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大使館、下町、高級住宅が共存する 麻布/広尾エリア の魅力

         

名前の由来

麻布の名前は「麻の栽培をしてかつ麻布を生産していた」ことから来ています。麻とそこから生まれた布の二つを合わせて「麻布」という言葉が作られました。ただし麻の畑を「あさふ(麻田)」と呼んでおり、そこから来ている説もあります。

広尾の名前はその地につくしが多く生えていたことからきています。つくしがたくさん生息していたことから「土筆ヶ原」と呼ばれており、ここから「広野」に変化してさらに「広尾」という言葉に変化しました。

歴史

麻布では縄文時代から集落が存在していました。その後はしばらく小規模な村落であったのですが、江戸時代になってから変化します。武家屋敷が作られるに伴い馬場が麻布に移転され、馬市が作られるなど人が集まり麻布は発展していきました。

明治時代になると古川の埋め立てに併せて近代化を進めていきます。そのときに高台は高級住宅街、低地は工場や商業地帯が作れていくようになりました。高級住宅街でさらに人が集まったため、花街や演芸場などの娯楽も発展していくことになります。

1960年以降も時代の流れに合わせて発展していくのですが、従来からあった都電がなくなったために交通の便が悪化、一部のエリアで成長が遅れるようになりました。ですが新たな都電の登場などにより交通事情が改善され、六本木ヒルズが作られるなど発展を遂げていくことになります。

広尾町が誕生したのは1600年以降のことです。1664年に今の広尾に渋谷広尾町という町が作られ、さらに江戸町奉行の所管ができたことで麻布広尾町というところも作られました。1870年になると渋谷広尾町は渋谷広尾町と渋谷上広尾町、渋谷下広尾町に分割され、渋谷広尾町の一部が麻布広尾町と1891年に合併されます。これが今の広尾の原型となっています。

各エリアの特徴

麻布は坂道が多いエリアです。その理由は古川という麻布に流れている川にあります。麻布の縁側に古川が流れており、川から来た土砂が蓄積したり逆に麻布の土地が少しずつ削られたりして、起伏の多い土地が作られるようになりました。

高台にあるエリアは日当たりや見晴らしがよいため住宅としての需要が高く、高級住宅街が形成されました。逆に低地は人の往来がしやすいことや地価などの事情から職人たちが住み、麻布独自の文化を形成することになります。ただし低地であっても幹線道路に近いところは交通の便が良いことから高層マンションが形成されるなど、高台にある住宅街と同じような変化を遂げています。

かつて「麻布は電車があまり通らないので交通には不便なエリア」といわれていました。ですが2000年第に南北線や大江戸線が開通したことにより、交通の不便さはかなり改善されています。

起伏の多い麻布に対して、広尾の土地のほとんどが平野です。そうした土地事情からか、聖心女子大学や日本赤十字看護大学が設立されているなど、多くの学校が設立されアカデミックな雰囲気を持っています。 また学校以外では日本赤十字社医療センターや東京都立広尾病院など大きな病院もあるため、小さなお子様がいる方だけでなく高齢者の方にも住みやすいエリアとなっています。

アカデミックな雰囲気を持つ一方で大通りから外れると閑静な住宅街が広がっているのも広尾の特徴です。広尾ガーデンヒルズなどの高級マンションや高級住宅街があり、このエリアが持つ気品さを引き立たせています。

各エリアの観光地

麻布には「有栖川宮記念公園」があり、そこが麻布の観光地となります。公園各地に丘があったり渓谷があったりと麻布特有の起伏ある土地を生かした公園です。日本に古来より伝わる林泉式で作られていることから、人工的な公園ながら自然趣味あふれるものとなっています。園内には桜や梅の木をはじめ、港区の象徴であるハナミズキやアジサイが咲いているなど様々な花を見ることが可能です。

有栖川宮記念公園の「有栖川」とは有栖川宮威仁親王からとられています。有栖川宮威仁親王が自らの家を麻布に移すにあたり代替え地として取得し、庭園の整備をしたのが始まりです。有栖川家が断絶した後は高松宮が管理することになり、1934年に有栖川宮威仁親王の没後20年を記念して、高松宮から東京都へ下賜されました。下賜された公園は有栖川宮威仁親王の名前をとって有栖川宮記念公園と命名されました。

広尾の観光地ならば「山種美術館」があります。 6つの重要文化財の絵画を含む、1800点もの絵画を管理している美術館です。特に目を引くのが日本画の多さ。日本画は油絵などと比較すると管理が難しく、長期保存に適さないことから展示される数は多くないのですか、山種美術館では多くの日本画が展示されています。

山種美術館が行っているのは美術品の展示だけではありません。「おうちで日本画」というサービスも行っており、美術館にある策人の画像を無料で配信しています。さらに塗り絵画像も配信しており、好きなように色が付けられるというサービスも行っています。原画を見ながら忠実に色を塗るのもよいですし、あえて全く違う色にするのも面白いかもしれません。

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リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎

2013年12月、東京都中央区銀座にて、リテラ株式会社を創業。創業前から不動産業界に身を置き、宅地建物取引士として14年のキャリアを誇る。 東京都心を中心に不動産の売買、賃貸、管理並びに仲介、斡旋業務を手掛けている。 また、引っ越しをもっと気軽にすることをコンセプトとした都心の高級賃貸マンションの情報サイト「Litera Properties」の運営をはじめ、不動産に付随した幅広いサービスを展開している。