公開日 2021-02-16 最終更新日 2026-10-05
白金・白金台・高輪は、東京を代表する一等地として知られる港区の高級住宅エリアです。2025年3月に「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」がまちびらきを迎え、2026年3月にはついに全面開業。長く続いた再開発が形になり、このエリアはいま東京でもっとも注目される街のひとつになりました。
本記事では、白金/白金台/高輪それぞれの名前の由来や歴史といった基礎知識に加え、2026年現在の再開発の進捗と家賃相場の最新事情までまとめてご紹介します。
各エリアの名前の由来
白金という名前は、当時このエリアを開拓した人物のことを白金長者と呼んでいたことにちなんでいます。なおその人物の本名は柳下上総介です。「白金」は一般的にプラチナを表す言葉ですが、当時の白金とは銀のことですので気をつけてください。

高輪という名前は、戦国時代に作られた軍記物語で記載されている「高縄原」という言葉が変化して作られたものです。ここで出てくる「高縄」とは「高台にある真っ直ぐな道」を表しています。高輪の地形は南北に伸びた丘陵地であるため、高輪とはそうした地形の特性を表した言葉ともいえます。
白金台は白金の高台にあったことから、白金台という名前が作られました。

各エリアの歴史
今ではとても想像できないですが、室町時代の白金エリアはあまり開拓されていませんでした。そうした地に人が住むようになったのは、南朝の国司の柳下上総介が開拓をしてからです。開拓によって作られた村は白金村と呼ばれるようになりました。ただし当時の白金村は郡と郡の間にあることから、どちらの郡に属するのかが定まっておらず、入会地(共有の土地)として運用されていたようです。
共有地でもあった白金村ですが1651年になると、村の一部が独立して白金猿町が作られました。白金猿町が白金台の原型です。白金猿町に残った白金村および芝白金台町や芝白金三光町などが加わり、現在の白金区ができることとなります。
白金台が誕生したのは1651年。白金村の一部が独立して、白金猿町が作られたことに端を発します。当時は白金台町一丁目から十一丁目までで構成されていました。
その後も周辺の区域を取り込むことで拡大していきましたが、1878年に芝区の成立されたに伴い白金台町は芝区の所属となります。ただし当時は芝区白金台町と呼ばれていました。芝区の所属から港区に所属が変わるのは1947年になってからです。ただし当時は芝白金台町と呼ばれていました。
1969年になると、芝白金町に芝白金三光町や芝白金今里町などが合わさり、現在の白金台が作られます。
高輪の村は江戸時代の頃から存在していました。ただし当時は武蔵国荏原郡の所属ではあったものの南北に分かれており、上高輪村と下高輪村と呼ばれていました。1662年になると上高輪村が町奉行支配となって芝田町や芝通新町などに分解されます。下高輪も1713年から高輪北町や高輪中町、高輪南町芝横新町などに分解されます。
1869年になると再び高輪町の統廃合が行われ、下高輪町が改めて作られました。1878年に芝区が作られると、下高輪町は芝区の所属となります。1947年には港区への所属が変わり、1967年になると白金区の一部も取り込まれて現在の高輪が誕生しました。

各エリアの特徴
白金は古い民家が今も残っているなど、比較的庶民的なエリアとなっています。古い家が多いから開発があまり進められていないと思うかもしれませんが、そうとも限りません。明治学院の周辺などでは再開発によってマンションの建設がおこなわれているからです。そこへの入居者が増えていることから、白金では人口が増えつつあります。いわゆる「シロガネーゼ」の街として知られるプラチナ通り周辺の洗練された雰囲気と、商店街の下町情緒が共存しているのがこの街の魅力です。
白金台は池のある広大な庭園があったり高級感のあるショップが存在していたりすることから、やや高級感あふれるエリアとなっているのが特徴です。ただし白金台でも一部のエリアは庶民的な雰囲気を持っていたり、町工場があったりするため、庶民的な雰囲気も意外とあったりします。
高輪は、この数年で東京の中でも特に大きく姿を変えたエリアです。地上45階・地下1階・高さ156mを誇る高層マンション「SHIROKANE The SKY(白金 ザ・スカイ)」は2023年に完成し、すでに白金高輪エリアのランドマークとなりました。そして品川駅〜泉岳寺駅間の車両基地跡地では、JR東日本が主導する約9.5ヘクタールの大規模再開発「TAKANAWA GATEWAY CITY」が誕生。かつて本コラムで「再開発が完了すると高輪のイメージが一変するかもしれない」とお伝えしていましたが、その変化は2026年現在、すでに現実のものとなっています。

【2026年最新】高輪ゲートウェイシティ開業と白金高輪周辺の再開発
2026年のこのエリアを語るうえで欠かせないのが「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」です。2025年3月27日にツインタワーの「THE LINKPILLAR 1」を中心にまちびらきを迎え、2026年3月28日には「THE LINKPILLAR 2」と文化施設「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」が開業して全面開業(グランドオープン)となりました。街には約200店舗が入る商業施設「ニュウマン高輪(NEWoMan高輪)」、2025年10月に開業したラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル東京」、地上44階建ての賃貸レジデンス「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」などが揃い、高輪ゲートウェイ駅周辺は国際色豊かな新しい街へと生まれ変わっています。
白金高輪駅の周辺でも再開発はまだ続きます。駅の西側では「白金一丁目西部中地区第一種市街地再開発事業」(地上39階・高さ約140m・住宅約991戸)が2025年10月に着工し、2030年の竣工を予定しています。さらに駅の東側でも、駅前に直結する「白金高輪駅前東地区」で地上42階・高さ約160m級の複合施設の計画が進行中で、2035年の竣工を目指しています。白金高輪は「白金 ザ・スカイ」完成後も、再開発の第2ラウンド・第3ラウンドが続く街なのです。
交通面のビッグプロジェクトも見逃せません。東京メトロ南北線を白金高輪駅から品川駅まで約2.5km延伸する「南北線品川延伸」は2024年11月に工事へ着手しており、2030年代半ばの開業が目標とされています。開業すればリニア中央新幹線の始発駅となる品川駅へ直結し、白金高輪駅は目黒方面と品川方面の分岐駅として存在感をさらに高めることになるでしょう。
2026年の家賃相場
家賃相場が大きく上昇している2026年の東京。調査会社のデータでは、東京23区のシングル向けマンション家賃は前年比で2桁の上昇率を記録しており、港区は23区の中でも最も高い水準にあります。白金高輪駅周辺の目安としては、ワンルーム・1Kでおおむね15万円前後、1LDKなら25万円前後からというのが2026年現在の相場観です(物件の築年数やグレードによって幅があります)。白金台駅・高輪台駅の周辺もおおむね同水準で、高輪ゲートウェイシティの全面開業や南北線延伸への期待から、エリア全体として今後も強含みで推移すると見られています。予算やタイミングの見極めは、エリアに詳しい不動産会社に相談しながら進めるのがおすすめです。
各エリアの観光地
白金の観光地として挙げられるのが「プラチナ通り」です。通りにはイチョウの木が植えられており、秋になるときれいな黄葉を見せてくれます。おしゃれなカフェ、レストランも数多くあるため、イチョウの木以外の目的で来ても楽しめるようになっています。
白金台の観光地ならば「国立科学博物館附属自然教育園」がおすすめです。白金や白金台は再開発が行われながらも緑を残しているところが多く、そうした緑を生かして国立科学博物館附属自然教育園は作られました。園内に植えられている植物にはひとつひとつ種名や特性の説明がなされており、自然への理解が深められるようになっています。
高輪の観光ならば「泉岳寺」が良いでしょう。忠臣蔵でおなじみの赤穂浪士たちのお墓があるお寺です。また彼らの所持品が展示されている記念館も設立されています。毎年4月初旬と12月14日になると義士祭が開催されるなど、赤穂浪士にちなんだイベントも行われています。泉岳寺駅前には高輪ゲートウェイシティの「THE LINKPILLAR 2」が開業し、江戸の歴史と最先端の街並みを一度に楽しめるエリアになりました。
白金・白金台・高輪は、歴史ある街並みと最先端の再開発が共存する、まさに東京を代表する一等地です。このエリアのタワーマンション・高級賃貸のお部屋探しは、港区をはじめ東京の高級賃貸に強いリテラにぜひお気軽にご相談ください。
リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎
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