公開日 2018-03-02 最終更新日 2026-10-05
高額な賃貸マンションにお住まいの方の中には、「部屋のアレンジ」は少し気がひける方も多いのではないでしょうか。うっかり内装を傷つけてしまい、退去時に高額な原状回復費用を請求されたらどうしよう、と考えると確かに手が出しにくいかもしれません。
ですが2026年現在、「貼って剥がせる」「突っ張るだけ」「置くだけ」といった原状回復できる範囲のDIYアイテムが充実し、賃貸の部屋づくりのハードルは大きく下がっています。家賃相場が大きく上昇している東京では、「住み替えるより、今の部屋を快適に育てる」という発想で部屋をアレンジする方も増えています。そこで今回は、高級賃貸でも安心してできる部屋のアレンジ方法を、2026年の最新事情を踏まえてご紹介します。
壁紙を変えたいなら「貼って剥がせる」タイプを選ぶ
壁紙の張り替えには職人さんが使う「ビニールクロス」が一般的ですが、既存の壁紙を剥がして張り替える方法は賃貸では原則NGです。賃貸で選ぶべきは、今ある壁紙の上から貼って、退去時にきれいに剥がせるタイプです。
2026年現在、主な方法は次の3つです。
・シールタイプの「貼って剥がせる壁紙」:裏面が弱粘着になっており、カッター1本で施工できる手軽さが魅力です。
・マスキングテープ+両面テープ工法:壁に幅広のマスキングテープを貼り、その上に両面テープで壁紙を固定する方法。壁紙に直接粘着剤が触れないため、剥がすときに元のクロスを傷めにくいのが特徴です。
・剥がせるのり(水で溶く粉のりタイプ):輸入壁紙などを広い面に貼りたい場合に使われます。
ただし、どの方法でも「必ずきれいに剥がせる」とは限りません。壁紙の素材や貼る期間によっては跡が残ることもあるため、まずは目立たない場所で試し貼りをしてから本番に進むのが安心です。アクセントとして壁一面だけ色を変えるだけでも、お部屋の印象は大きく変わります。
壁に穴をあけずに「飾る・収納する」〜突っ張り柱の活用〜
壁紙の印象を変えることができたなら、今度はその部屋の雰囲気に合わせた小物を壁に飾ってみましょう。
「賃貸マンションなのに壁掛けをしても良いのか……?」と不安になる方も多いですが、そういったときに活躍するのが「ディアウォール」や「ラブリコ」に代表される突っ張り式のDIYパーツです。
市販の2×4(ツーバイフォー)材に取り付けて床と天井の間で突っ張るだけで、壁や床を傷つけずに「柱」を立てられるのがポイント。この柱に壁掛け時計やアート、フックを取り付ければ、壁そのものには一切穴をあけずに飾り付けができます。
柱を2本立てて棚板を渡せば、テレビ周りの壁面収納や見せる本棚も作れます。棚板の高さや幅を自由に調整できるので、既製品の家具ではぴったり収まらないスペースも有効活用できます。同じ突っ張り式では、工具不要で設置できる突っ張りラックやパーテーションタイプの収納も豊富になっており、玄関・キッチン・洗面所などの収納力アップにも役立ちます。
お部屋の色を統一しよう
賃貸のお部屋の雰囲気をガラッと変えたい場合は「お部屋の色を統一させる」という方法がお勧めです。
例えばお部屋の色を「白」で統一させることによって、清潔感のある爽やかなイメージにすることができます。そのほかにも白は光を反射させる効果もあるため、部屋全体が明るくなる効果もあり、こういった色の特徴を踏まえて色の統一を進めていくと印象は大きく変わっていくでしょう。
カーテン・ラグ・寝具など面積の大きいファブリックから色を揃えると、買い替えだけで統一感が出せるので、原状回復の心配も一切ありません。

照明とスマートホームで「体験」をアレンジする
2026年の部屋づくりで見逃せないのが、照明のアレンジとスマートホーム化です。
スマート電球やスマートシーリングライトは、今の電球・照明器具と付け替えるだけで工事不要。スマホや音声で点灯・消灯や調光・調色ができるようになり、退去時は元の電球に戻せば原状回復も簡単です。「朝は白い光、夜は暖色の光」と時間帯で光の色を変えるだけで、同じ部屋がまったく違う表情を見せてくれます。
また、赤外線リモコンをまとめるスマートリモコンや、既存のスイッチに後付けするデバイスなど、賃貸でも工事不要で後付けできるスマートホーム機器が充実しています。カーテンの自動開閉やエアコンの外出先操作など、内装を一切いじらずに「暮らしの質」をアレンジできるのが、2026年ならではの部屋づくりと言えるでしょう。
在宅ワークスペースをつくる
在宅ワークが働き方の選択肢として定着した今、自宅に快適なワークスペースを確保したいというご要望は高級賃貸でも非常に多くなっています。
専用の部屋がなくても、リビングの一角に突っ張り式のパーテーションやオープンシェルフで緩やかに空間を仕切れば、壁に手を加えずに「こもれる」ワークコーナーがつくれます。先ほどご紹介した突っ張り柱に棚板を渡して簡易デスクやモニター台にする方法も人気です。
Web会議の背景になる壁には、貼って剥がせる壁紙やファブリックパネルでアクセントをつけると、画面映えと気分の切り替えの両方に効果的です。デスク周りの配線は、床や壁を傷つけない置き型のケーブルトレーやマグネット収納で整えると、見た目もすっきりします。
アレンジの前に!原状回復のルールを必ず確認
最後に、賃貸の部屋づくりで最も大切な注意点です。
2020年4月施行の改正民法では、通常の使用による損耗や経年変化は借主の原状回復義務に含まれないことが明文化されました(民法621条)。一方で、DIYによる傷や剥がし跡など「通常の使用を超える」損耗は借主負担となります。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」や、東京都独自のルールである賃貸住宅紛争防止条例(いわゆる東京ルール)の考え方は、アレンジを始める前にぜひ押さえておきましょう。詳しくは【2026年版】東京ルールの解説記事をご覧ください。
また、物件によっては賃貸借契約書や使用細則でDIYの範囲が個別に定められている場合があります。壁紙の上に何かを貼る・大型の突っ張り柱を立てるといったアレンジは、事前に管理会社や貸主へ確認しておくと、退去時のトラブルを確実に避けられます。
ここで紹介したことを参考にお部屋をアレンジすることで、今までの部屋にはなかった新たな雰囲気を演出できるようになります。「壁を傷つけられないからお部屋のアレンジはできない……」とあきらめず、原状回復できる範囲で自分が好きなお部屋に育てていきましょう。
そして、「アレンジでは足りない、そもそも理想の部屋に住み替えたい」という方は、ぜひリテラにご相談ください。東京のタワーマンション・高級賃貸を専門に、お客様のライフスタイルに合うお部屋をご提案いたします。お問い合わせはこちらから。
リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎
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