
日比谷線は、オフィス街から住宅地、観光スポットまでを網羅しています。そのため、住むエリアによって生活環境が大きく変化することが特徴です。
この記事では、日比谷線沿いでの生活を検討している方に向けて、特徴や賃貸で人気の駅の紹介、グルメ情報までをピックアップ。このエリアで暮らすイメージを持っていただけることでしょう。
日比谷線とは?
東京メトロ日比谷線は、足立区の北千住駅から目黒区の中目黒駅までの22駅で結ぶ地下鉄路線です。北千住から隅田川を抜け南千住からは千代田線と隅田川の間を南北に走り中央区を走り、築地周辺で日比谷方面に進路変更してからはジグザグに方向を変えつつ目黒に向かう沿線を持ちます。
通っているのは足立区、荒川区、台東区、中央区、千代田区、港区、渋谷区、目黒区の8区で、20.3kmの路線長があります。
沿線付近には多くの観光スポットがあります。東京タワーをはじめ、六本木ヒルズや東京ミッドタウン、恵比寿ガーデンプレイスなど夜景を楽しめるスポット。赤坂氷川神社、愛宕神社、神田明神、上野東照宮などの歴史ある神社。東京都美術館や旧岩崎邸庭園、スヌーピーミュージアム、上野の森美術館、有栖川宮記念公園など公園や博物館など。駅に近いスポットも多く、ぶらっと休日に出かけるのも手軽です。
日比谷沿線の歴史と特徴
東京都内でもその地域によって歴史は違います。終点の目黒区、中央区、千代田区、港区、渋谷区について、そのエリアの簡単な歴史をご紹介します。
・目黒区
目黒区は23区内の3大貝塚のひとつである東山貝塚遺跡もある、縄文時代の遺跡が多く発見されているエリアです。目黒不動はこの地区で有名な寺院ですが、その寺院も9世紀には建てられており、後北条家の支配地域としても歴史を持っていました。江戸時代には孟宗竹の産地としても有名になります。昭和に入り、各鉄道路線の開業によりこの竹林は減少していきました。昭和7年に目黒町と碑衾町が合併し目黒区となりました。
・中央区
銀座駅や築地、日本橋の駅を持つ中央区は、東京23区のほぼ中央に位置します。名前の通り都内の中央に位置し、名実ともに日本の中央に値するエリアです。明治時代に日本橋区と京橋区が誕生し、1947年に両区が合併し中央区が誕生しました。
住居地というよりもオフィスや百貨店などが多く立ち並ぶ一方で、近年は高層マンションなども乱立し、人口は増えつつあるエリアとなっています。
・千代田区
千代田区は、明治時代に麹町区と神田区が統合され誕生しました。江戸初期より、住宅地として整備されていたエリアであり、中央区よりには町人住宅が集まり、江戸城に近いエリアには武家の江戸屋敷などが整備されました。
明治時代になると、武家屋敷の跡地は商業地として発展し、また武家地後には大学をはじめ、多くの学校が設立され、学生の街としても発展したエリアです。
・港区
六本木ヒルズ駅から広尾までの4駅がある港区は、戦後に赤坂区・麻布区・芝区が合併してできました。江戸時代より各国の諸大名に江戸屋敷用の土地として与えられていたこともあり、高級住宅地として成長してきた地域でした。特に芝エリアでは島津家、高輪エリアでは細川家、汐留には伊達家といった大名が江戸藩邸を構えていました。明治時代になり、江戸藩邸は華族が暮らす高級住宅地としてさらに変貌を遂げていき、現在に名残をのこしているのです。
・渋谷区
千代田線より隅田川寄りの中央区内の都心を走る路線で、北千住駅では千代田線も共用していますが以降の線路は共用せず、日比谷線は東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)と合流する形になっており、東武線と相互乗り入れをするかたちになっています。
また、2013年までは中目黒駅から東急東横線と相互乗り入れを行っていましたが、東急東横線との接続を副都心線に切り替えたことで、日比谷線は中目黒が終点となっています。
東武鉄道との相互乗り入れの関係で、日比谷線には東京メトロの13000系の他に東武鉄道の70000系7両編成車も走る路線となっています。
日比谷沿線の歴史
東京都内でもその地域によって歴史は違います。終点の目黒区、中央区、千代田区、港区、渋谷区について、そのエリアの簡単な歴史をご紹介します。
・目黒区
目黒区は23区内の3大貝塚のひとつである東山貝塚遺跡もある、縄文時代の遺跡が多く発見されているエリアです。目黒不動は目黒エリアで有名な寺院ですが、その寺院も9世紀には建てられており、後北条家の支配エリアとしても歴史を持っていました。江戸時代には孟宗竹の産地としても有名なエリアになります。昭和に入り、各鉄道路線の開業によりこの竹林は減少していきました。昭和7年に目黒町と碑衾町が合併し目黒区となりました。
・中央区
銀座駅や築地、日本橋の駅を持つ中央区は、東京23区のほぼ中央に位置します。名前の通り都内の中央に位置し、名実ともに日本の中央に値するエリアです。明治時代に日本橋区と京橋区が誕生し、1947年に両区が合併し中央区が誕生しました。
住居地というよりもオフィスや百貨店などが多く立ち並ぶ一方で、近年は高層マンションなども乱立し、人口は増えつつあるエリアとなっています。
・千代田区
千代田区は、明治時代に麹町区と神田区が統合され誕生しました。江戸初期より、住宅地として整備されていたエリアであり、中央区よりには町人住宅が集まり、江戸城に近いエリアには武家の江戸屋敷などが整備されました。
明治時代になると、武家屋敷の跡地は商業地として発展し、また武家地後には大学をはじめ、多くの学校が設立され、学生の街としても発展したエリアです。
・港区
六本木ヒルズ駅から広尾までの4駅がある港区は、戦後に赤坂区・麻布区・芝区が合併してできました。江戸時代より各国の諸大名に江戸屋敷用の土地として与えられていたこともあり、高級住宅地として成長してきた地域でした。特に芝エリアでは島津家、高輪エリアでは細川家、汐留には伊達家といった大名が江戸藩邸を構えていました。明治時代になり、江戸藩邸は華族が暮らす高級住宅地としてさらに変貌を遂げていき、現在に名残をのこしているのです。
・渋谷区
恵比寿駅のある渋谷区は目黒区と港区の間になり、港区よりも高台であったことから、大昔の遺跡などが発掘されるエリアになっています。鎌倉時代より源氏に仕えた武士たちが住み成長してきた地域です。江戸時代には幕府直轄地や寺社の寺領とされており、港区に続き渋谷の丘陵地にも武家屋敷が多く立ち並んでいました。昭和7年に渋谷町と千駄ヶ谷町、代々幡町の3町が合併し渋谷区となりました。
賃貸で人気の駅
エリアによって様々な特徴を持つ日比谷線ですが、ここでは、賃貸で特に人気の3駅をピックアップ。それぞれの特徴をまとめているので、住む際の参考にして下さい。
・中目黒駅
おしゃれなカフェやレストランも充実している中目黒は、
都内でも人気エリアのひとつです。
駅からすぐのショッピングモールの他、商店街や、スーパーもあり、
選択肢が多く、普段の買い物に困ることはありません。
治安も良く、渋谷駅まで約4分、新宿駅まで約18分、池袋駅まで約17分、東京駅まで約23分と、東京の主要駅までのアクセスが良いのも特徴です。通勤や通学を考えた上でも、魅力的なエリアとなります。
間取りや築年数等にもよりますが、1Rで8万円前後の賃貸物件もあり、
一人暮らしも手が出しやすい家賃相場になっています。
・北千住駅
北千住駅の魅力は、5路線が乗り入れ、
都心へはもちろん、埼玉県や千葉県にもアクセスしやすいが特徴です。
駅西口には、大型ショッピングモールや飲食店、商店街もあり、
普段の生活には全く困ることはないでしょう。
駅から少し離れれば住宅街ですので、落ち着いて生活することができます。
都心の利便性を兼ね備えながら、下町情緒を感じられる北千住駅は、
総合的に多くのメリットを備えるエリアと言えます。
・人形町駅
人形町駅は、観光スポットと暮らしやすさが同居するエリアです。
人形町商店街は、老舗の飲食店が多くあり、
日本橋三越本店やコレド室町などの商業施設も徒歩圏内にあり、
多くの観光客で賑わうエリアです。
ただ、少し商店街から離れると住宅街に変わりますし、
街灯の数も多く、夜でも出歩きやすいため、生活しやすいが特徴となっています。
徒歩圏内には、水天宮前駅や浜松町駅もあり、アクセスも良好。
日々の暮らしさと休日の楽しみが一度に手に入るスポットになっています。
沿線のグルメ情報
日比谷線沿線は、中央区を中心にグルメスポットが多いです。
特に中目黒~六本木エリア、銀座~築地エリアは都内屈指のグルメタウンでもあります。
・日本橋蛎殻町 すぎた(人形町)
中央区の人形町駅から徒歩5分にかまえる江戸前寿司の名店。
カウンター席のみの高級感あふれる内装と、2017年にミシュランで1ツ星を獲得した確かな味が持ち味です。
席数も少ないため来店時は要予約。
・ナイルレストラン(東銀座駅)
中央区東銀座駅近くのナイルレストランは、ナイルファミリーによって作られた日本最古のインド料理専門店です。現在2代目と3代目により営業されていますが、初代ナイル氏が1949年に創業しました。
地鶏のもも肉をじっくり煮込んだムルギーランチは1500円で夜も注文可能です。2800円で用意されているおまかせコースはインドビールとも相性抜群です。
・ハカタホタル(中目黒駅)
博多居酒屋のハカタホタルは博多で定番のもつ鍋やゴマサバを美味しくいただくことができる居酒屋です。コース料理が用意されている他、ここでしか食べられない料理もあります。メロンソーダには可愛らしいクマさんアイスになっているなど、ちょっとしたサプライズも感じさせられるサービスが提供されています。
まとめ
日比谷線は、オフィスや住宅街、観光スポット等、居住するエリアによって様々な特徴があります。都心のほぼ中心を走っているため、各所へのアクセスも良く、通勤や休日のお出かけにも便利です。この記事を参考に、ライフスタイルに合わせて、どんな生活になるかを想像しながら実際に気になる駅に行ってみるのも良いかもしれません。
リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎
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