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【2026年版】渋谷駅周辺の再開発はどこまで進んだ?最新まとめ

         

公開日 2018-10-10  最終更新日 2026-10-05

明治期にJRや東急電鉄の駅が開業して以来、東京のターミナル駅として、また映画館やギャラリーを数多く抱える文化の発信地として発展を続けてきた渋谷駅とその周辺。2010年代から「100年に一度」といわれる大規模再開発が進められ、街の姿はこの10年で劇的に変わりました。

本記事は、2018年に公開した渋谷再開発の「予想記事」を2026年版として全面的に書き直したものです。当時「これから建つ」と紹介していたビルの多くはすでに完成し、街の新しい顔として定着しています。ここでは、完成済みのプロジェクトを時系列で振り返りながら、2026年10月時点で進行中の計画、そして「住む街」としての渋谷の変化と家賃相場までをまとめてご紹介します。

「100年に一度」といわれる渋谷再開発とは

渋谷駅周辺の再開発は、東急グループ・JR東日本・東京メトロなどが中心となり、駅とその周辺街区を一体的に造り替える巨大プロジェクトの集合体です。谷地形ゆえに複雑だった駅の乗り換え動線を整理し、駅の東西南北を歩行者デッキや地下通路でつなぎ、オフィス・商業・住宅・文化施設を集積させる——という壮大な計画で、「100年に一度の再開発」と呼ばれています。

2012年の渋谷ヒカリエ開業を皮切りに、2018年以降は毎年のように大型ビルが竣工。2024年の渋谷サクラステージ全館開業で駅周辺の主要プロジェクトはひと区切りを迎えましたが、渋谷駅直上の「渋谷スクランブルスクエア第II期」や旧東急百貨店本店跡地の開発などは現在も進行中で、再開発は2030年代前半まで続く予定です。

完成済みの主要プロジェクトを時系列で振り返る

まずは、2018年の旧記事で「開業予定」としてご紹介していた施設を中心に、すでに完成したプロジェクトを時系列で整理します。

渋谷ストリーム(2018年9月開業)

旧東横線渋谷駅のホーム・線路跡地を活用した高さ約180mの複合施設です。低層部には飲食店が並び、ホールやホテル、オフィスを備えています。オフィス部分にはGoogleの日本法人が入居したことでも話題になりました。
ビルの足元では渋谷川の整備が同時に行われ、「にぎわい広場」や壁泉、渋谷川沿いの遊歩道が誕生。かつて暗渠のイメージが強かった渋谷川周辺は、水辺と緑を感じながら歩ける空間へと生まれ変わりました。旧記事で「予定」としてご紹介した渋谷川の水辺再生は、現在では代官山方面へ続く散歩道としてすっかり定着しています。

渋谷スクランブルスクエア東棟(2019年11月開業)

渋谷駅直上に建つ地上47階・高さ約230mの超高層ビルで、渋谷エリアで最も高いランドマークです。大規模商業施設と高層部のハイグレードオフィスで構成され、屋上には展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」を併設。スクランブル交差点を真上から見下ろせる展望体験は、国内外の観光客から絶大な人気を集め、旧記事の「新たな観光名所になる」という予想を大きく上回る存在になりました。

渋谷パルコ(2019年11月開業)

2016年から建て替えのため一時休業していた渋谷パルコは、2019年11月に地上19階の複合ビルとして再開業しました。ファッションに加えて、劇場やギャラリー、任天堂やポケモンなどの旗艦店を備え、カルチャー発信地・渋谷を象徴する施設として復活。建て替え前からのコンセプトだった「文化の発信」は、新生パルコでより強固なものになっています。

渋谷フクラス(2019年12月開業)

渋谷駅西口の旧東急プラザ渋谷跡地に建てられた地上18階の複合ビルです。商業施設「東急プラザ渋谷」が入居するほか、1階には空港リムジンバスの乗降場と観光支援施設が整備され、旧記事でご紹介した「観光・ビジネスの拠点」構想がそのまま実現した形です。大人をターゲットにした落ち着いた店舗構成も特徴です。

MIYASHITA PARK(2020年7月開業)

旧宮下公園を立体都市公園制度で再整備したプロジェクトで、屋上の渋谷区立宮下公園と商業施設、ホテルが一体になった全長約330mの施設です。渋谷駅から原宿方面へと続く新たな人の流れを生み出し、飲食街「渋谷横丁」などのにぎわいでも知られています。

渋谷サクラステージ(2023年11月竣工・2024年7月全館開業)

渋谷駅南西の桜丘口地区を造り替えた大規模再開発で、「100年に一度」の再開発の中でも駅前の総仕上げと位置づけられるプロジェクトです。2023年11月に竣工し、2024年7月25日に商業エリアが全館開業しました。
高層のオフィス・商業棟に加えて住宅棟も備えた「働・遊・住」融合型の複合施設で、歩行者デッキと新設の地下通路により渋谷駅と直結。坂が多く駅からの動線が課題だった桜丘エリアの利便性を大きく向上させました。スーパーマーケットなど日常使いの店舗が入ったことで、「渋谷駅徒歩圏に住む」という選択肢を後押しする存在になっています。

現在進行中のプロジェクト(2026年10月時点)

駅周辺の主要ビルが出そろった現在も、渋谷の再開発は終わっていません。ここからは、2026年10月時点で進行中の代表的なプロジェクトをご紹介します。

渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)——2031年度完成予定

渋谷駅直上で進む「渋谷駅街区開発計画」の最終章です。完成済みの東棟に続き、JR渋谷駅の直上に中央棟(地上10階)と西棟(地上13階)を建設するもので、中央棟・西棟は2031年度の完成予定と発表されています。
完成すると、東棟と合わせて1フロアあたりの売場面積が首都圏最大級となる大規模商業施設が誕生するほか、駅の東西南北を結ぶ歩行者デッキなどのネットワークが整備され、長年の課題だった渋谷駅の回遊性が大きく改善される計画です。歩行者ネットワークなどを含めた全体の完成は2034年度が見込まれており、渋谷駅の工事はまだしばらく続きます。

Shibuya Upper West Project(旧東急百貨店本店跡地)——2029年度完成予定

2023年1月に閉店した東急百貨店本店の跡地では、地上34階・地下4階・高さ約156mの複合施設「Shibuya Upper West Project」の建設が進んでいます。2025年に着工し、2029年度の完成予定。デザインアーキテクトには世界的建築設計事務所のスノヘッタが起用されました。
施設には商業・美術館・ホテル・住宅が入り、隣接するBunkamuraからは「Bunkamuraザ・ミュージアム」が移転・拡大するほか、ホテルは香港発のラグジュアリーブランド「The House Collective」が日本初進出する予定です。「東京のアーバン・リトリート(都心の隠れ家)」をコンセプトに、喧騒から離れて過ごせる大人の空間を目指しており、松濤・神山町エリアに近い渋谷の西側が、文化と上質な滞在の拠点として再び注目されそうです。

「住む街」としての渋谷はどう変わったか

一連の再開発は、渋谷を「遊ぶ街・働く街」から「住む街」としても選ばれる街へと変えつつあります。

まず大きいのが職住近接の進展です。渋谷ストリームやスクランブルスクエア、サクラステージに大型オフィスが集積し、IT企業を中心に多くの企業が渋谷に拠点を構えました。その結果、「職場のある渋谷の徒歩圏・自転車圏に住みたい」という需要が高まり、サクラステージの住宅棟をはじめ、駅周辺や桜丘・代官山方面には質の高い賃貸レジデンスが増えています。

生活利便性も向上しました。かつての渋谷駅周辺は商業施設こそ豊富なものの日常の買い物には不便な面がありましたが、サクラステージにスーパーマーケットなど普段使いの店舗が入り、暮らしを支えるインフラが整ってきています。また、渋谷川沿いの遊歩道や宮下公園、各ビルの屋上広場など、ビル群の中でも水辺や緑を感じられる空間が増えたことも、住環境としての渋谷の魅力を底上げしています。

ビル群の中でも自然を感じられる渋谷の街並み

渋谷駅周辺の家賃相場(2026年)

家賃相場が大きく上昇している2026年の東京において、渋谷はその象徴ともいえるエリアです。再開発によるオフィス集積と住宅需要の高まりを背景に、渋谷駅周辺の賃料はこの数年で都内でもトップクラスの上昇を見せています。

大手不動産ポータルサイトの相場情報を見ると、2026年時点の渋谷駅周辺の家賃の目安は、ワンルーム・1Kでおおむね16万〜19万円前後、1LDKでは30万円を超える水準となっています(築年数・駅距離・調査時点により幅があります)。渋谷区全体で見れば駅から離れたエリアはもう少し抑えられますが、それでも区全体として上昇傾向が続いているのが実情です。

渋谷区全体の住みやすさやエリアごとの特徴については、【2026年版】渋谷区の賃貸・住みやすさ解説記事でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

まとめ 渋谷の再開発は2030年代前半まで続く

2018年当時「これからどう変わる?」と予想していた渋谷の再開発は、スクランブルスクエア東棟・ストリーム・フクラス・MIYASHITA PARK・サクラステージと、主要プロジェクトが次々に完成し、街の姿を一変させました。そして現在も、スクランブルスクエア第II期(2031年度)とShibuya Upper West Project(2029年度)という2つの大型計画が進行中。歩行者ネットワークの整備まで含めれば、渋谷の進化は2030年代前半まで続きます。

再開発とともに「住む街」としての価値も高まり続ける渋谷。家賃相場は上昇していますが、職住近接の利便性や文化的な魅力は他のエリアでは得がたいものです。今後も進化を続ける渋谷に注目していきましょう。

リテラ株式会社は、渋谷をはじめ東京都心のタワーマンション・高級賃貸を専門にご紹介しています。渋谷駅周辺や渋谷区でのお部屋探しは、再開発事情に詳しいリテラまでお気軽にお問い合わせください。

この記事の運営・編集
リテラ株式会社(宅地建物取引業 東京都知事(3)第96348号)
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リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎

2013年12月、東京都中央区銀座にて、リテラ株式会社を創業。創業前から不動産業界に身を置き、宅地建物取引士として14年のキャリアを誇る。 東京都心を中心に不動産の売買、賃貸、管理並びに仲介、斡旋業務を手掛けている。 また、引っ越しをもっと気軽にすることをコンセプトとした都心の高級賃貸マンションの情報サイト「Litera Properties」の運営をはじめ、不動産に付随した幅広いサービスを展開している。