
各エリアの名前の由来
芝浦はもともと竹芝という芝が生い茂っており、そこから名前がとられています。芝の印象がかなり強かったことから、周辺の村や町もまた芝を名称に用いていました。
港南は「港区の南にある」ため港南と呼ばれるようになりました。ただし港区ができる前から港南という名前の付いた場所や施設があり、そこから来ているという説もあります。
お台場の名前の由来は「洋式の砲台」があったことによるものです。当初はただの台場でしかなかったのですが、幕府の管轄地であったことから御台場(おだいば)と呼ばれるようになり、次第に「お台場」へと変化していきました。
各エリアの歴史
芝浦一帯はもともと浅瀬でした。江戸時代には様々な魚が収穫され、そこでとれた魚は芝魚という名称で江戸に流通していました。また当時は芝エビというエビもたくさん収穫されていました。
漁村でもあった芝浦が変化すのは明治時代になってからです。明治5年に開通した鉄道の駅が近くにあったことから芝浦は急速に様相が変化していきます。もともと活発だった漁業をもとに料亭や旅館が作られたり、海水浴や潮干狩りができる場所が作られたりと、海の資源を生かして発展していくことになります。
港南が誕生したのは明治時代のことです。1912年に隅田川の改良工事が行われた際に大量の土砂が発生し、その土砂を処分する目的で埋め立てがおこなわれ港南の地が誕生しました。埋め立てて造られた土地にはアパートや工場が作られ、人が集まるようになったことで駅周辺などほかのエリアも発展していくことになります。
また当初は芝区だったのですが、赤坂区と麻布区と合併して港区が作られたに伴い、港区の所属となりました。
お台場ができるのは江戸時代のことです。1853年にペリー艦隊が着て幕府に開国要求を迫ったあと、幕府は黒船への対策として砲台を作りました。この砲台こそがお台場の始まりです。砲台を据えて重要な拠点としていたのですが、明治時代になると重要性が低下したことから陸軍から払い下げが行われ、町として発展することになります。
各エリアの特徴
芝浦は都心居住のモデル地区とされており、居住施設の開発が進められています。40階以上もある超高層マンション4棟を中心にスポーツクラブやスーパーマーケットが設立されている「芝浦アイランド」がそのよい例でしょう。また「芝浦運河まつり」や「芝浦まつり」などを開催している芝浦商店街もまた芝浦を支えています。
港南も高輪ゲートウェイ駅が開業されたに伴い駅周辺の再開発がおこなわれています。実際にオフィスビルやマンション、コンサートホールなどが2024年ごろに建設される予定です。高輪ゲートウェイ駅以外では企業が保有していた工場跡地などの遊休資産の売却が進められており、売却された土地にタワーマンションなどが設立されつつあります。
臨海副都心の1つとされているお台場は今も自然が多く残っているエリアです。沿岸地域ではカモメが生息していたり、公園では野鳥が見られたりと自然と触れられるところが数多くあります。
海洋資源も同様で、クロダイやスズキなどのなどの魚がいたり、上海ガニが生息していたりします。
各エリアの観光地情報
芝浦の観光地として挙げるのが「芝浦中央公園」です。そこではサクラをはじめアジサイやツバキなどが咲いており様々な種類の花を見られます。バリエーションが豊富なことから、春だけでなく冬でも見どころがあるなど年間を通して何かしらの楽しみがある公園です。
公園内にはバスケットゴールをはじめテニスコートや、フットサル場があるなど、ただ公演を散策できるだけでなく、スポーツも楽しめるようになっています。
港南の観光地ならば「港南緑水公園」がおすすめです。桜や椿、梅や紫陽花など様々な植物が植樹されており様々な花を見られます。さらに自然観察池や噴水もあることから、水源も豊富です。公園内にはドッグランなど犬に関連する施設も用意されていいます。そのためペットのしつけ教室やアジリティ教室など、ペットに関する多くのイベントがいろいろと開催されています。
お台場ならば「台場公園」が観光地として有名です。公園であるため自然なのですが、同時に陣屋や火薬庫の跡、砲台のレプリカといった歴史を感じるもの多く存在しています。
さらに日本樹木医会で健康優良樹に選ばれた「オオシマザクラ」も見逃せません。有料と認定されたオオシマザクラは樹高10mにもなる巨大な桜の木であり、春の季節になると遠目からもわかるぐらいにたくさんの花を咲かせます。
お台場海浜公園もまた見逃せません。海浜であるがゆえに樹木はほとんどないですが、ボートで遊べたり無料で潮干狩りができたりと海を生かしたものがたくさんあります。なお潮干狩りはできるが釣りに関しては禁止となっているので気を付けてください。
リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎
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