
高層マンションにお住いの方の中には「自分のマンションで火事が起きたらどうしよう……」と心配に思っている方も多いのではないでしょうか。
高層マンションにお住いの方は、いざという時に落ち着いて対応できるようにしておく必要があります。今回は高層マンションの防災対策について紹介していきながら、適切な避難方法をお伝えします。
高層マンションの防火システム
高層マンションには万が一火事になっても問題がないように以下のシステムが取り入れられています。
・バルコニーの上下の間隔が広く作られている
炎が真上に行かないように、上の階と下の階の間隔を90センチ以上空けておくように作られています。
・スプリンクラーが取り付けられている
11階以上、あるいは31メートル以上の建物にはスプリンクラーの設置が義務となりました。これによって高層マンションでも被害を最小限に抑えることができると考えられています。
火事が起きたときに私たちができること
万が一火事が発生してしまった場合はまず戸締りをするところから始めましょう。戸締りをすることで延焼を防ぐことができるため、被害を抑えることに繋がります。
そして高層マンションでは玄関側とバルコニー側で自由に逃げられるようになっているため、これを利用します。
逃げる先は火元がどこかによって変えるようにしましょう。もしご自身がお住いの階よりも上で火事が発生したら、火は上へのぼっていく特性があるためすぐに下に逃げます。一方で自分の階よりも下で火事が発生したら上に向かい、屋上で避難を待つようにします。
そして移動の際には必ず非常階段を活用するようにしましょう。エレベーターを使用すると、電気系統で異常が発生してしまうと停止してしまう恐れがあります。こうなると中に閉じ込められてしまうためかなり危険な状況に陥ってしまう可能性があるのです。
火事が発生するとついつい慌ててしまいますが、火の特性とマンションの防火システムをあらかじめ把握しておくことで、落ち着いて行動できるようになります。
そのほかにも「万が一火事が発生したらどうするか」を家庭内で正しく共有しておくことも重要になるでしょう。いざという時の連絡手段や避難方法、そして避難経路を共有しておくなども大切です。部屋には消火器がどこに取り付けられているのか、そして正しく使うことができるかなども定期的にチェックしておく必要があります。日頃からマンションの避難経路を正しく確認しておくように心がけましょう。
リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎
最新記事 by リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎 (全て見る)
- おとり物件の見分け方は?特徴と騙されないための対策を解説 - 2023年10月6日
- 勝どき駅の住みやすさは?周辺環境や家賃相場をご紹介! - 2022年8月2日
- 更新!2023年再開発が進む街!豊洲に住む魅力とは - 2022年5月12日
- 人形町駅の住みやすさは?周辺環境や知っておきたいことを徹底解説! - 2022年4月28日
- 事故物件とは?見分け方を不動産のプロが解説 - 2022年4月28日