公開日 2021-02-16 最終更新日 2026-10-05
東京メトロ東西線の沿線情報

東京メトロ東西線は、中野区の中野駅から千葉県の西船橋駅までの23駅を結ぶ、路線長30.8kmの地下鉄路線です。JR中央・総武線と東葉高速鉄道との直通運転があるため、中野から先は三鷹、西船橋から先は東葉勝田台駅まで乗り継ぎなしで向かうことが可能です。
都内では中野区、新宿区、千代田区、中央区、江東区、江戸川区、千葉県下では浦安市、市川市、船橋市をまたぐ路線となっています。
都心のオフィス街と、住環境の良い城東・千葉方面のベッドタウンを一直線に結ぶ東西線は、通勤利便性と家賃のバランスを重視する方に根強い人気の路線です。この記事では、2026年現在の最新情報を交えて東西線沿線の魅力をご紹介します。
東西線の特徴

東西線の大きな特徴として西は中野〜早稲田、東は西葛西〜行徳というように、沿線の両端を比較的家賃の手頃なベッドタウンに挟まれていることが挙げられます。
またそれらに挟まれるように東京の主要オフィス街である九段下〜日本橋があることが、朝の東西線が都内でも屈指の混雑を記録する理由にもなっています。
かつて「混雑率都内No.1」の代名詞だった東西線ですが、2026年現在はどうでしょうか。国土交通省が2026年7月に公表した2025年度の調査では、東西線の最混雑区間(木場→門前仲町、7:50〜8:50)の混雑率は160%。現在の都内No.1は日暮里・舎人ライナー(176%)で、地下鉄では日比谷線(163%)が東西線をわずかに上回っており、東西線は「都内No.1」ではないものの依然として都内トップクラスの混雑路線という位置づけです。コロナ禍で一時150%を下回った混雑率は、出社回帰とともに年々上昇傾向にあります。
こうした状況を打開すべく、東西線では一部にドア幅の広い「ワイドドア車両」が導入されているほか、後述する大規模な駅改良工事が現在も進行中です。

東西線は元々JR総武線のバイパス路線として推進された路線。
そのため相互乗り入れを実施しており、東西線の車両が総武線の線路を走ることもあります。
「中野駅から東西線だと思って乗ったら総武線だった…」という事例もよくあるようなので、乗る際には注意が必要です。

東西線では自社車両の05系・07系・15000系電車をはじめ、JRのE231系や東葉高速鉄道の2000系など、数多くの車種が走っています。
メトロ車輌や路線図で使用されるラインカラーはスカイブルー、路線記号はTで表示されます。
2026年の東西線|混雑緩和へ向けた駅改良工事の今
東西線では混雑緩和と輸送の安定化を目指した「大規模改良工事」が長期にわたり進められています。お部屋探しにも関わるポイントなので、2026年現在の状況を整理しておきましょう。
・南砂町駅|ホーム増設(2面3線化)工事
南砂町駅では、1面2線のホームを2面3線に造り替える大規模改良工事が進行中です。2024年5月には東陽町〜西葛西間を2日間終日運休して線路切替工事が行われ、新しいホームの使用が始まりました。完成すれば交互発着により朝ラッシュ時の遅延緩和が期待されますが、工事全体の完了時期は当初計画から延期が重ねられ、2025年10月の発表では2031年度完了予定とされています。
・飯田橋〜九段下間|折返し設備の整備
飯田橋〜九段下間では、ダイヤ乱れ時の折返し運転などを可能にする折返し設備の整備工事が進行中で、2029年度の完了が見込まれています。完成すれば輸送障害時の運転再開がスムーズになり、東西線の弱点とされてきた「遅延からの回復力」の向上が期待されます。
・木場駅|ホーム拡幅工事は一時休止中
木場駅ではトンネルを解体してホームを拡幅するという難工事が計画されていましたが、コロナ禍での利用者減を受けて工事は一時休止となっています。再開時期は今後の利用状況を見ながら検討される見通しです。
東西線沿線の歴史
東西線沿線の中でも他の東京メトロがあまり走らない2つの区についての由来を紐解いてみたいと思います。
・中野区

東西線としての始発駅にあたる中野駅がある中野区。
この一帯は江戸時代当時、鷹狩りの名所として名を馳せました。
その名の出自はかなり古く、1362年頃この地域に住んでいた修行僧が和歌山県の熊野那智大社に訪問した際「中野郷から来た」と語ったことが最古のようです。
そして時は流れ1932年。中野町と野方町を統合して新たな区として制定され、武蔵野の中央に位置することから「中野区」と名付けられたのです。
・江戸川区

荒川をまたいで西葛西駅、葛西駅がある江戸川区。
東京の最東端にあたり、ここから旧江戸川をはさんで千葉県に入ります。
江戸時代、この一帯は江戸に野菜を供給するための水田でした。また高度が低く水害の多い土地だったとされています。
1932年に小松川町、葛西村、松江町、瑞江村、鹿本村、篠崎村、小岩町という7つの町村が統合され新たな区と制定されました。
「江戸へ通じる川」が流れる区域ということで「江戸川区」と名付けられたようです。
東西線沿線の観光スポット

東西線の見どころスポットとしてまずご紹介したいのは葛西臨海公園。
葛西臨海公園駅から徒歩1分の都営公園です。
水族館や芝生広場、海浜公園など海沿いならではの自然豊かなスポットで、子どもから大人まで楽しむことができます。
また、東西線の葛西駅高架下には東京メトロが運営する「地下鉄博物館」もあり、鉄道好きのお子様連れに人気です。

次にご紹介したいのが赤城神社。
神楽坂駅から徒歩3分の場所にある神社です。
厄難消除や学業成就にご利益があるほか、新年などには初詣のお客で賑わいます。

最後に中野ブロードウェイ。
中野駅から徒歩3分に位置するポップカルチャーの拠点です。
古本屋やフィギュアといったコアなものを扱うお店が多く、海外からの観光客も多く訪れる、サブカルチャー好きにはたまらない場所です。
東西線沿線の再開発|木場・東陽町エリアが変わる
2026年現在、東西線沿線で特に動きが目立つのが江東区の木場・東陽町エリアです。
東陽町では、三井不動産による国内最大級の賃貸ラボ&オフィス「(仮称)三井リンクラボ東陽町1」が2025年に着工し、2026年夏の竣工が予定されています。バイオテクノロジーや医薬品、半導体などの研究開発拠点として、オフィス街・東陽町に新しい産業の集積が生まれようとしています。
さらに、東京メトロ有楽町線の延伸(豊洲〜住吉間)が2030年代半ばの開業を目指して進められており、東陽町駅は将来、東西線との乗換駅となる予定です。開業すれば豊洲・湾岸方面へのアクセスが大きく向上し、沿線の資産価値にも好影響が期待されます。
豊洲・有明をはじめとする江東区全体の再開発については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
【2026年版】再開発事業により目覚ましく発展を遂げている江東区|豊洲・有明の今とこれから
東西線の駅別家賃相場(2026年)
家賃相場が大きく上昇している2026年の東京。都心部を中心に賃料の上昇が続くなか、東西線沿線は「都心直結なのに手頃な駅が残っている」路線として注目度が高まっています。
賃貸情報サイトの掲載データ(2026年10月時点)によると、東西線主要駅の1Kの家賃相場の目安は以下のとおりです。
・中野:約11.3万円
・高田馬場:約12.5万円
・神楽坂:約14.2万円
・飯田橋:約14.8万円
・門前仲町:約13.0万円
・木場:約12.3万円
・東陽町:約12.0万円
・南砂町:約11.3万円
・西葛西:約9.1万円
・葛西:約8.8万円
神楽坂・飯田橋といった都心部では1Kでも14万円を超える水準となる一方、西葛西・葛西まで行けば9万円前後と、同じ路線内でも5万円以上の差があります。さらに浦安・行徳など千葉県側はより手頃になる傾向で、「大手町直結」の利便性を考えるとコストパフォーマンスの高いエリアと言えるでしょう。相場は物件の築年数や駅距離によって変動しますので、あくまで目安としてご覧ください。
東西線沿線のグルメ情報
東西線沿線はオフィス街とベッドタウンが大半を占めるため、
必然的に他の東京メトロ沿線よりもリーズナブルな価格帯のお店が多くある傾向です。
今回はそんな東西線沿線にある2店舗をご紹介いたします(営業時間等の最新情報は各店舗にご確認ください)。
・Delhi Heights Kasai(葛西駅)
葛西駅から徒歩1分の場所にあるインドカレー屋。
こちらのお店の名物はビリヤニ。本場の味に近く評判もよいです。
ランチタイムの営業も行っており、こちらもリーズナブルな価格となっています。
・中華そば 青葉 中野本店(中野駅)
中野駅から徒歩3分という立地にあるラーメン屋。
2015、2016年に2年連続でビブグルマン(星はつかないが安くてオススメできる店舗に与えられる印)として、ミシュランに掲載された経歴を持つ老舗の人気店です。
魚介と豚骨のダブルスープが後引く至高の一杯、ラーメン好きであればマストのお店です。
まとめ|東西線沿線のお部屋探しはリテラへ
大手町・日本橋へ一本でアクセスできる利便性と、沿線両端に広がる手頃なベッドタウン。混雑率は依然として都内トップクラスではあるものの、南砂町駅の改良や折返し設備の整備など、混雑緩和へ向けた投資が着実に進む「伸びしろのある路線」が東西線です。
リテラでは、東西線沿線をはじめ東京のタワーマンション・高級賃貸を専門にご紹介しています。門前仲町・木場・東陽町エリアのタワーマンションなど、沿線の優良物件もご提案可能です。お部屋探しの際は、ぜひお問い合わせください。
リテラ株式会社 代表取締役 加藤 圭一郎
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